秋の遠足を成功させるための準備と実践ガイド

保育

9月に入り、秋の遠足がある幼稚園や保育園、こども園もあるのではないでしょうか。

今回は秋の遠足を成功させるための準備などについてお伝えします。

秋の遠足の魅力:秋ならではの自然の体験ができる

秋は紅葉した植物や虫等の身近な自然と触れ合うことができる季節です。身近な自然と触れ合うことで子どもたちは自然への不思議さを感じたり、葉っぱのお面や越波の花吹雪等自然の中でしか体験できない遊び方を楽しんだりと色々な体験をすることができます。

安全を守るための準備リスト

遠足先の安全性のチェックをする

遠足の目的地には下見をしておくことが不可欠です。下見をすることで保育者は危険な場所を知ったり、子どもたちを誘導する場所を考えたりと具体的にイメージをすることができるようになるからです。

例えば…

  • 駐車場でバスを降りた後に集合する場所はどこがいいか
  • 集合写真を撮るとしたら、どの場所で行うか
  • トイレの場所は近くか、遠いか、何か所トイレがあるか、和式か洋式か
  • 危険なものは落ちていないか
  • 溝や道路が近い場所がないか等

事前に現地で確認することで新たな疑問ができたり、それをすぐ調べることができたりすることも可能です。

子どもたちの健康状態の確認する

遠足の日に体調が悪くなる子どもたちも勿論います。バスに乗って車酔いをしたり、熱があったり、前日に遠足本番が楽しみ過ぎて寝不足だったりと様々な要因で体調がすぐれない場合もあります。

特に車酔いをする子どもたちやアレルギーのある子どもたちの体調については、保護者に確認したり、職員間でしっかりと情報交換しておくことがもしもの備えになってきます。

遠足当日はさらに体調管理のために登園時に保護者に必ず子どもたちの体調や様子についてしっかりと聞きましょう。

緊急時に備えるためのシミュレーションを行う

もしも、遠足中に災害が起きたり、ケガをしてしまったら…というシミュレーションを行いましょう。

避難場所はどこがいいか、保護者への伝達方法はどうするのか、ケガの場合どの病院が近いのか等、様々な緊急時の対応についてしっかりとシミュレーションをしましょう。

もし、シミュレーションが難しい場合は先輩の保育士の先生方に事前にどのように対応していけばいいかを相談してみるのもOKです。ですが、緊急時の対応は子どもたちの命を守るために最も重要なことなので、分からないまま当日を迎えないようにしっかりと準備をしておきましょう。

遠足当日までのスケジュール管理

準備期間中に行うべき具体的なステップ

去年の行事案を確認する

園によっては毎年同じ場所に遠足に行くところもあります。まずは、今年の遠足の場所を確認してみましょう。そして、場所が去年と違う場合でも去年の行事案を確認してみましょう。先生方がどのように遠足の計画を立てているのかがイメージしやすくなります。

準備の優先順位を決めましょう

次は遠足の行事を進めていくための優先順位を確認してみましょう。忙しくてもまず何から取り掛かるのかを確認する時間は大切です。

特に、保護者や園外と関わることについては早めに準備するべきことです。

  • 遠足の場所が予約のいる施設
  • バスの予約
  • お弁当を持ってくるかどうか等

特にバスや遠足の場所の確保は遠足の時期にはもうすでに予約でいっぱいの場合があるので、迅速に取り掛かる内容です。分からない場合はこちらも先輩の先生方に質問してみましょう。

活動内容を計画しましょう

まずは活動のねらいを考えましょう

遠足時に子どもたちが何を楽しんでほしいのか、何を経験してもらいたいのかを考えましょう。

「秋の自然に興味を持つ」や親子での遠足であれば「保護者の方と触れ合って遊ぶ嬉しさを感じる」等ねらいによって活動の内容は変わってきます。

ねらいを基に遊びを考えましょう

ねらいが決まればそれに合った遊びを考えましょう。

例えば「秋の自然に興味を持つ」であればドングリや松ぼっくり探し、さまざまな場所を移動するスタンプラリーなどのゲーム等色々な遊びが挙げられます。

「親子での触れ合い」であれば、触れ合い体操であったり、おんぶをしてのかけっこ、運動会ごっこで玉入れなどの遊びもあります。

自由時間や休憩時間もつくりましょう

今年も猛暑だったので、遠足の当日も暑さが残っているかもしれません。子どもたちが遊びに夢中で水分補給を忘れる場合もあるので、どのタイミングで水分補給をしたり、トイレ休憩をしたりするのか、時間の確保もしておきましょう。

子どもたちの持ち物や保育者の持ち物を書き出しましょう

子どもたちが持ってくるものは鞄や水筒、お弁当箱、箸などの準備が必要になってきます。持ち物すべてに名前の記入をお願いして失くしものがないようにしましょう。また、水筒の紐をつけてきていない人もいるので、事前に個別にお伝えしましょう。

また、職員の持ち物も書き出しましょう。去年の準備物を確認し、必要なものをが他にあれば記入を行いましょう。もしもの嘔吐おもらしなどに備えて嘔吐処理セットや園の予備の着替えなども準備しておきましょう。

行事案に記入しましょう

ある程度情報がそろったら、行事案に記入していきましょう。別紙でもいいので、子どもたちの並び順やバスの座る席の順番などもしっかりと記入していきましょう。目的地の地図もネットにあれば印刷しておき、具体的にどのように移動していくのかを記入して行事案と一緒に使っていきましょう。

計画に漏れがないか確認し、回覧をしてもらいましょう

行事計画ができたら、もう一度自分で計画を見直しましょう。また、自分だけでは気づけない部分もあるので、先生方に協力してもらい、行事計画を回覧してもらって質問や漏れを添削してもらいましょう。さらによい行事案になりますし、情報共有もできます。

まとめ

遠足は子どもたちにとって特別な行事の一つです。友達と一緒に園の外で過ごす楽しい時間となるようにしっかりと行事をつくっていきましょう。最初は計画していくときに分からないことも多く出てくるかもしれませんが、その都度メモにまとめて自分で後で調べたり、先輩の先生に質問をしていくことでよりよい行事になっていきます。

子どもたちの安全は第一に。失敗を恐れず、時間の余裕をもって取り組んでいきましょう。

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